認知症におけるかかりつけ医の役割
今日、高齢社会を向かえて認知症への関心は高く、多くの人は身近な問題として捉えてきております。
しかしながら一方では、認知症は年をとれば誰でも起こる「年のせい」と思われている場合も多く、「認知症は病気である」との認識は残念ながらまだ不充分です。
高血圧・糖尿病・がん等の病気と同様に認知症においても早期発見、早期治療、対応の工夫などが必要な病気です。
そのためには、いつでも身近にいて気楽に相談できる、かかりつけ医を持つことが大切です。
以下にかかりつけ医の役割をお示しします。
かかりつけ医の主な役割
* 体のこと、心のこと、療養生活などに関するよろず相談窓口です。
* 必要な場合は速やかに専門医へ紹介いたします。
* かかりつけ医と専門医はいつも連携体制をとっています。
* 介護保険を利用する際に必要な主治医意見書を作成します。
* 地域包括支援センターとも連携して地域のネットワーク作りに参加します。
認知症の患者さんに対しては、医療だけでは患者さんの生活を支えることはできません。
地域の様々な職種の人たちの協力のもと、認知症の人の生活を支えるために何本もの「柱」が必要です。かかりつけ医もその一本にすぎませんが、とても大切な「柱」です。
是非、気軽に相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう!!
|